鹿児島で最も有名なブランド茶は?と聞かれて「知覧茶」以外を答える人は少ないでしょう。他にも有名産地はあるものの、知覧茶は鹿児島のお茶の中で、最も有名なブランド茶として知られています。
私共、すすむ屋茶店の多くの茶葉もこの知覧茶になりますが、何故私たちが知覧茶に惚れこむのかをご説明いたします。
私たちが知覧茶にほれ込む一番の理由は圧倒的な「品質」にあります。これまでに全国茶品評会で受賞した産地賞をはじめ、数々の受賞がその証でもあります。知覧茶の品質は間違いなく、鹿児島随一の「高級茶」の産地といえるでしょう。
知覧で品質の良い茶葉が生産される理由は沢山ありますが、中でも生産者の技術と思いは他産地の追随を許さないと思っております。若い就農者から50年以上のベテラン生産者までが混在し技術を継承する産地は貴重です。また栽培環境も優れています。水はけのよいシラス台地。かつて飛行場として使われたことがあるように平坦地が多く機械化が進みやすい。一年を通して温暖な気候と十分な日照時間。正に知覧は人(生産者)と生産環境が整った産地であるのです。
知覧茶は品質の高さだけではありません。知覧茶の産地南九州市は市町村別茶の生産量日本一を誇る産地です。
鹿児島茶の生産の約半分が知覧茶となります。このことから鹿児島に本店を構えるすすむ屋茶店と知覧茶の関係が自然と深くなることがお分かりいただけるかと思います。
私たちは品質に加え生産量が多いことも大切だと思っています。
なぜなら、生産量があることで品質のよい茶葉を適正価格でお客様にお届けすることができます。
また生産面でも様々なチャレンジがしやすく、より新しい栽培方法を追求することができます。従って生産技術も向上します。
様々な間接費用が削減できます。日本一の生産量を誇る知覧茶は、まだまだ成長する産地だと思っています。
ほとんどの知覧茶の1番茶は、かぶせ製法を採用しています。茶葉に覆いをかけ日光の量を調整するこの製造方法は、日本の西部で見られる製法で、お茶の甘みが際立つのが特徴です。
ある一定の期間かぶせると「かぶせ茶」「玉露」とも言われます。 また、知覧茶は深蒸し製法で深蒸しの茶づくりをする産地です。
知覧のお茶は甘い。
知覧のお茶は緑色の水色が綺麗といわれるのは「被せ製法の深蒸し茶であるからです。
すすむ屋茶店のお茶も多くのお客様に「甘い」「綺麗」とお声掛けいただくことがあるのですが、知覧茶の特徴を出来るだけそのままにして、お客様にお届けしているからだと思っています。
知覧茶の生産が行われる鹿児島県では、
多種多様な品種茶の生産が行われています。
お茶に品種があるの?と驚かれる方もいるかとは思いますが、
お茶にはお米や果物と一緒で沢山の品種があります。
品種によって味わいは様々。
甘みが強いお茶。
後味のコクがあるお茶。
爽やかで清涼感のあるお茶等々。
品種茶の生産が多いことにより、味わいに個性や深さ、奥行きが生まれてきます。勿論その茶葉たちを扱うにはブレンド力や目利き力がより一層必要になって参ります。品種茶の生産が多いことによってそれを扱う技術が向上し、産地全体の底上げになります。
知覧茶が美味しい理由の一つとして品種茶によるものがあると思っています。
濃厚で後味が良くバランスの良い品種です。すすむ屋茶店では定番の「こくまろ」や「ふかみとコク」でもブレンドしている品種です。このゆたかみどりをブレンドすることにより、味が整い引き締まりますので採用しています。生産量も多い品種です。
全国で最も生産量が多い品種で、知覧でも栽培が盛んです。味わいから生産方法についてもバランスの良い品種として知られ多くの農家さんが生産を行っております。自然な甘みの味わいはファンが多く、日本茶の定番品種といえるでしょう。
販売の品種茶は知覧茶・知覧茶ブレンド・知覧茶入のいづれかの1番茶となります。
知覧では、現在も様々なお茶を作り続けるチャレンジ産地です。
和紅茶といわれる国産紅茶の製造も盛んで「知覧紅茶」として流通しております。
また抹茶の原料となる知覧碾茶の製造にも取り組んでおりこれから世界有数の碾茶産地になります。
「知覧抹茶」は世界共通語になるでしょう。
更に有機栽培茶にも力を入れており世界一の有機日本茶産地となるでしょう。
私達すすむ屋茶店はこの知覧の素晴らしい日本茶を、世界に広めより多くの人の心を癒すべく日々努力して参ります。
ここ鹿児島で感じることの出来る最高の日本茶体験を。
世界の当たり前にして参ります。