玉露・かぶせ茶・煎茶とは?違いは? すすむスクール 1時間目
いつも、日本茶、鹿児島茶、知覧茶専門通販オンラインストア「すすむ屋茶店」をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。そして、いよいよ始まる【すすむスクール!】
「いまさら聞けない日本茶のこと」を僕らすすむ屋茶店スタッフと一緒に学んでいくこのコンテンツです!大変、大変お待たせいたしました!
日本茶のこと聞きたいけど、いまさら知らないから教えてほしい。ってなかなかいいにくいですよね。(笑)
日本茶=日本のお茶なので、「そんなことも知らないの?」「日本に何年住んでるの?」なんて思われるんじゃないか。とか。考えちゃいますよね。
でもこれからはご安心ください!そんな悩みを解決するべく、私達スタッフが立ち上がったのです!
できるだけ専門用語を使わずに、わかりやすく!そして、日本茶のかゆいところに手が届く!そんな「すすむスクール」にしていきたいと思います!(笑)
記念すべき第1回目のテーマは
「煎茶?かぶせ茶?玉露?日本茶?緑茶?とは?」です!
これ、意外に知らない人多いはずです。そもそも読み方も難しい。そして読めないから聞けない。(笑)。すすむ屋茶店スタッフでもこれを読めずに入社したものがいるはず…。そう思いたくはないですが…。(笑)
でも今は立派に育ってます!早速始めていきましょう!
まずはとてもざっくりした説明を。
日本茶とは→ツバキ科の「茶」から摘採され、なおかつ日本で生産された茶葉のことを日本茶といいます。つまり日本で生産された烏龍茶、紅茶も「日本茶」と呼べるでしょう。日本茶=緑茶のイメージが強いのは日本で生産される茶のほとんどが緑茶であるからなのです。
緑茶とは→茶を摘採後すぐに(発酵、酸化する前に)加熱、その後緑の状態を保ったまま、水分を抜き、製造焙煎した茶葉。摘採後すぐに加工するため、多くの栄養成分を残したまま茶葉となる。その為、世界中で注目を浴びている。日本独自の茶葉。
黄茶(烏龍茶、台湾茶など)とは→茶を摘採後、適温で発酵、酸化を促し、茶葉が黄色くなった状態で水分を抜き、製造焙煎した茶葉。
黒茶(紅茶)とは→茶を摘採後、適温で発酵、酸化を促し、茶葉が完全に発酵しきってから水分を抜き、製造焙煎した茶葉。
【要チェック】ちなみに、緑茶、烏龍茶、台湾茶、中国茶、紅茶はすべてツバキ科の「茶」という植物を加工して製造します。麦茶、オリーブ茶などは厳密にいうと「茶」ではなく麦、オリーブをそれぞれ「茶」のように加工して製造する飲料です。スリランカやインドの紅茶園に行くと日本と同じような茶園の風景が見られます。
緑茶・烏龍茶・紅茶。
すべて同じ「茶」の木からできています。
摘採後の加工方法の違いです。
なので、茶園が多い日本では、烏龍茶も紅茶もたくさんできます。
日本では、緑茶が好まれるので、緑茶を多くつくっているだけなのです。
緑茶は鮮度が重要なので、狭い国土の日本にしか作りえないという理由もあります。
さて長くなりましたがこれからが本題です。
「煎茶?かぶせ茶?玉露?とは何?」
それは、煎茶(せんちゃ)、かぶせ茶(かぶせちゃ)、玉露(ぎょくろ)ともすべて緑茶の一種です。この3つは茶葉を摘採する前の工程が違うのです!
皆さんは茶園に覆いをしている姿を見られたことはございませんか?
※鹿児島の茶園ではこの直接掛けが多くみられます。
※京都の玉露の茶園には長期間かぶせる為、支柱を使います。こちらは覆いを広げる前です。
地方にもよりますが、関西より西方面で多く見受けられます。これは茶園に覆いをすることにより日光を遮っているのです。
日光を遮られた茶たちは光合成をするために少ない日光を効率よく吸収しなければなりません。そのため自分の体の中に多くの葉緑素をつくりだします。そのおかげで元気に育っていくという仕組みですが、その葉緑素の中に多くの甘みやうまみ成分があるのです。
覆いをかけることで茶葉にあえて負担をかけ、茶葉の甘み、うまみを引き出す という技法なのです。
※覆いの下では新芽がすくすくと成長しています。光合成をするためにどんどん甘み成分を体内に作っていきます。
玉露(ぎょくろ)とはつまり、茶園に最も長く(1カ月程度)覆いをかけ、甘み、うまみを楽しむ茶葉。
かぶせ茶(かぶせちゃ)とはつまり、茶園に2週間程度覆いをかけ、茶葉の甘み、うまみ、コクを楽しむ茶葉
煎茶(せんちゃ)とはつまり、茶園に覆いをせずに生産。茶葉の甘み、うまみ、渋みのバランスを楽しむ茶葉となります。
単純ですが、上質な甘みを楽しみたい方は玉露。渋みと甘みのバランスを楽しみたい方は煎茶を。その中間はかぶせ茶をお選びいただくのがいいかと思います。
因みにすすむ屋茶店がメインで扱っている鹿児島の茶葉は1週間~2週間ほど茶園に覆いを致します。 鹿児島の茶葉に甘みがありながら、適度なコクと渋みが味わえるのはそのためなのです。
そしてこれが重要です!茶葉によっては2週間程度しか覆いをしてないのに玉露のように甘み、旨味が楽しめる茶葉もいます。逆に多くの時間覆いを行っても、甘み、旨味がでない茶葉もいます。年によっても違います。育て方によっても違います。
玉露だから。煎茶だから。といって先入観を持つのではなく、それぞれの個性を味わっていただきたいです。
玉露のような上質な甘みの茶葉をお探しのお客様は→さえみどり
かぶせ茶のようなバランスがよい茶葉をお探しのお客様は→こくまろ、あさつゆ、おくみどり
煎茶のような甘み渋みともにしっかりした茶葉をお探しのお客様は→深みとコク、アサノカ、カナヤ
がそれぞれおすすめです。
こちらのページからお買い求めできます。是非是非、様々な日本茶を楽しんでくださいね。
※私達の茶葉はすべて煎茶で提案をさせて頂いております。茶葉の個性や品種が尊重されることが、玉露、かぶせ茶などのカテゴリー以上に重要だと考えるからです。
第1回目の「すすむスクール」はどうだったでしょうか?
少しは玉露、かぶせ茶、煎茶についてご理解いただけましたでしょうか?
玉露→上質な甘みを楽しむ。
煎茶→甘みと渋みのバランス。
かぶせ茶→その中間!
玉露、かぶせ茶、煎茶、の違いについてはこれだけ覚えて頂くだけで十分だと思います。
これからは玉露、かぶせ茶、煎茶が来ても安心です!
続けて2時間目はこちらです。
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